(一社)宮崎県宅地建物取引業協会

不動産業に挑戦!先輩の声 有限会社こだま 小玉 賢太 氏

公開:2023年12月21日(木)

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、建設業を行いながら不動産業にも挑戦する小玉 賢太さんをご紹介します。

Q:不動産業との出会いは?
A:関東の大学を卒業して、宮崎の塗料メーカーに勤めました。塗装の現場や、住宅メーカーさんを訪ねる機会が多く、なにかにつけ関連があるので自然と不動産にまつわるお話しは聞いていました。
Q:開業までの経緯を教えてください
A:塗料メーカーに勤めていたときに現場の職人さんの仕事を見るのはとても楽しかったです。ただ、建築の工程として塗装は建物ができた後の仕上げ作業が主なので、その前の段階を見てみたい、最初から建築に携わってみたい、もっと知りたいと思うようになりました。今後の自分のためにもっと勉強して、1級建築施工管理技士と2級建築士の資格を取りました。宮崎市内の塗装業の会社を買い取って、平成27年に建設業の会社を立ち上げました。そこから現在に至るのですが、住宅メーカーさんや建設業の企業さんとお付き合いをしていると、自社で土地を持っていると建物を建てたり、管理したりする上で動きやすいことに気付いたんです。そこで宅建士の資格を取って不動産も扱える会社にしたいと思い、独学で勉強を始めました。絶対に1年で受かってやる!という気持ちで試験にのぞみましたが仕事をしながらの勉強は難しく、取得には4年かかりました。昨年の12月に合格し、今年の7月から不動産業も業務に加わりました。
Q:今後の会社としての目標や、やりたいと考えていることは?
A:不動産業は、まだ始めたばかりで今のところ賃貸のみです。会社の方針というか目標は、新築住宅にイチから関わること。土地を見つけ、設計、施工、その後まで全てできる会社になりたいですね。農業をされている方が高齢化や後継ぎがなく、今後の田畑の使い道に困っているというケースがあります。そのような場所を見つけて購入、宅地造成して分譲地にし、家を建てたい方を見つけて設計、建築まで一括する、ということを考えています。さらに定期的な家のメンテナンスやリフォームまでできるので、お客さまとの信頼関係を築いて長くお取引していきたいです。そのためにも徐々に社員を増やしていけるといいなと思っていますが、今のところ建設業のほうが忙しくて不動産業としてはしっかりと手を付けられていない状態です。1つ1つの仕事を確実に仕上げていき、お客さまに喜んでいただくことを大事に、情報収集しながらあせらずがんばります。
Q:仕事を行う上で大切にしていることは?
A:お客さまにお取引で満足していただくことですね。そして業者さまを含め、どの方ともお取引しておしまいではないと心に留めておくこと。これは私の経験なのですが以前、1度関わりのあった業者さまと再度、会う機会があったのです。私は覚えていたのですが、その方が私のことを忘れていて残念に感じたことがありました。ほんのちょっとしたことかもしれませんが自分の身に置きかえて、気を付けようと思いました。
Q:不動産業に興味のある方にメッセージを!
A:宅建士の資格取得は、頭がまっさらなうちにできるといいと思います。勉強すること、覚えることが何もかも初めてのことなので、頭の中に言葉がスイスイ入るんです。1回目の受験の際に集中して勉強できるといいんじゃないでしょうか。不動産業を始めるかたちもさまざまだと思うので、その人に合ったやり方を見つけたらいいと思います。開業セミナーでもいろんな不動産業者さんと知り合えるし、興味があれば参加してみたらいいと思います。

仕事の幅を広げていけばお客さまにも業者さまにもメリットがあると気づいた小玉さん。会社はまだ小規模ですが、大きな可能性を秘めていました。ご協力ありがとうございました。

【プロフィール】
小玉 賢太(こだまけんた)
日南市出身。39歳。バイク好きで事務所内にモトクロスバイクが置かれている。トライアスロンやマラソンの大会にも出場していて青島太平洋マラソンには10年近く参加している。写真も趣味。