(一社)宮崎県宅地建物取引業協会

不動産業に挑戦!先輩の声 株式会社CHIE 竹﨑 千絵 氏

公開:2023年12月21日(木)

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、少し特殊なお仕事内容。竹﨑千絵さんをご紹介します。

Q:宅建士の資格を取ったきっかけは?
A:主人の実家の不動産賃貸業の手伝いをしている間に宅建の資格を持てばいずれ知識として何かに役立つかなと思い、取得しました。
Q:事務所開業までの経緯は?
A:以前は不動産業と違う職業でしたが、出産や転勤と重なり、前職だと子育や家庭とのバランスを取りづらいと考えたからです。ただ、以前の仕事のおかげでいろいろな面で一般の方より身体状況や心理状況、金銭面についてなどより深く伺える経験値はあるかもしれません。開業で必要なことについては些細なことでも宅建協会にお尋ねなさるとスムーズだと思います。
Q:営業はどのように?
A:売買と管理で全て紹介です。一人で行っているため、範囲を広げずホームページも未開設ですが、またこれからのお客さまの要望や自身の経営状況を見ながらこれから徐々に考えていきます
Q:仕事をする上で大切にしていることは?
A:前職と同じく、第一にお客様のプライバシーを守る事。また、お客さま自身をしっかりと見て、対応することを心がけています。時間がある限り、お客さまのお話しを聞きます。また、「その人」を否定しないことを大切にしています
Q:心に残るお取り引きやお仕事についての思い出は?
A:売買についてはお客様保護のため控えますが、売買にせよ賃貸にせよ情報取得のために伺う市役所やライフラインを支えてくださる方々にはよくわからないことも丁寧に教えていただき、毎回感謝しています。管理としても少しでもそういった方やご入居の状況が見やすいよう草抜き、ゴミ整理など環境整備は心がけています。また市内にて少し年数を経たお部屋などについては貸主様にもご負担がかかりますので、最低限のリフォームをかけ、高齢の方や障がいのある方、いろいろな事情を抱えた方のご入居のお問い合わせの相談に対応することもあります。ご入居された間もない方より困窮状態にて「お金を貸してほしい」といきなりお願いされたこともありますし、ご高齢の方では身体状況に急な変化をきたした入居者さまを発見することもありますが、医療や福祉、行政の介入の協力や必要性も実感しながら、貸主様にも協力していただいて今は不動産業と共に本当に困っている人のお手伝いや、助けることに携わってくださる人のことも想い、少しでもその役に立ちたいと心から思うことがたくさんあります。
Q:不動産業に興味のある方にメッセージを!
A:来年の10月からインボイス制度が始まります。不動産業を目指そうと思うのであれば、オーナーさまよりお問い合わせがあるかもしれませんし不動産は税金とは決して切り離せません。今後の展開としては税金や制度についても少し学んでおいた方がいいと思います。宅建業協会が開催しているスタートアップ研修や女性経営者だけの集まりがあるので、業界の魅力ある個性的な方々と顔見知りになれて、いろいろな情報交換ができることはありがたいです。これから不動産業について考えます、という方には私以外の皆さんがお話しされているように開業セミナーがおススメです。経験者の話しを聞いて、参考になさると良いか思います
【プロフィール】
竹﨑 千絵(たけざき ちえ)

宮崎市出身。趣味は読書。有吉佐和子のノンフィクション『女二人のニューギニア』が愛読書。