(一社)宮崎県宅地建物取引業協会

不動産業に挑戦!先輩の声 株式会社TAF 押川 智幸 氏

公開:2023年12月21日(木)

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、不動産業界、建設業界を30年勤め上げて独立した、押川智幸さんをご紹介します。

Q:不動産業との出会いは?
A:まずは20代前半に宮崎県内の大手不動産会社に勤めたのがきっかけです。そこで10年ほど勤めた後、自分自身の視野を広げたい、ステップアップしたいという思いで建設会社に就職しました。建設会社では賃貸マンションの建設計画に携わり、20年ほど勤めました。宅建士の資格は不動産会社に勤めているときに取得しました。
Q:開業までの経緯を教えてください
A:不動産会社に勤めているときの先輩や同僚とは、今でもお付き合いさせてもらっています。そのころから頼れる先輩や仲間で、みんながどんどん力を付けて独立していく姿を見ていました。その姿に触発されて私もいつか独立したいという思いはあったのですが、なかなか実現には至らず(笑)。建設会社にいたときも不動産業の先輩方とのお付き合いは途切れることなく続いていました。建設会社で20年経ったころ、ある先輩から「いつ独立するんだ?」と背中を押されて開業を決意しました。事務所を法人化したのは2019年で、今年3年目になります。ちなみに事務所をどこに決めるか考えていたとき、開業資金に余裕がないという相談を宅建業協会に持ち込みまして(笑)、協会の担当者さんから自宅内を事務所として使用するにはどうすればいいか教わり準備資金を浮かせました。
Q:営業はどのように?
A:私は主に売買を行っています。今までの仕事の知り合いからの紹介がほとんどです。事務所にじっとしていることができないタイプで、電話でお話しするだけでなく、お客さまのお顔をみながら話しをすること、人に会うことを大切にしています。また、私は1人で営業をしているので、大きく手を広げることはできません。ただ、不動産業というのは特定の仕事のやり方だとか、決まり事のない業種です。土地、建物を探している人と売りたい人とをマッチングさせたり、人と土地、建物をマッチングさせたり、さらには不動産業ではないけれど何かを求めている人と人とを仲介するなど仕事の幅や役割は無限にあると思います。私の営業スタイルの一つに地道なチラシ配布があります。この地域はいいな、という感覚は建設計画に携わっていたときに磨かれたと思うので、ピンポイントにチラシを配って反応を見るなどしています。
Q:今後の目標、目指していることなど
A:私は今年で54歳になります。仕事を大きくすることは考えておらず、少しでも長く仕事ができたらいいなと思っています。この仕事は、一つとして同じケースはありません。私が不動産業、建設業界に30年いたからといって独立開業してみたら「初めて」のことばかり。全てのケースが勉強ですし、自分のスキル向上になっています。これからも謙虚であり続けて分からないことは先輩に教わりながら、とにかく動き回っていきます。
Q:不動産業に興味のある方にメッセージを!
A:宅建業協会の会員がたくさんいる、ということは私たち会員にとっても大きな強みです。つながりがあり、助け合っている。1人じゃないのです。不動産業界は横のつながりがしっかりあって、みんなの力を合わせて仕事をしていると実感しています。分からないことがあれば誰にでも尋ねられます。行動すれば、何かある!そう思います。自分の得意分野を武器にすることも考えてみるといいですね、引き出しはたくさんあるといいと思います。私の場合は得意分野が「足を使う」「人に会う」なので(笑)そこを伸ばしたいし、武器と言えるのかな。開業セミナーにもぜひ、おいでください。自分と同じ思いや目標を持つ仲間と出会えるかもしれません。頼れる先輩とも知り合いになれますよ。
【プロフィール】
押川 智幸(おしかわともゆき)
大阪市出身で綾町育ち。1人メシが大好きで、昔ながらの「~食堂」など安くておいしい店を探している。散歩も好き。趣味は今から全力で探すつもり。