(一社)宮崎県宅地建物取引業協会

令和6年度第5回不動産業開業支援セミナー(令和7年1月16日開催)

公開:2025年1月16日(木)

 不動産業を始めたい、興味があるという方が業界の生の声を聞き、ご自身の疑問や不安に対してアドバイスを受けることができる無料セミナーが、宮崎県宅地建物取引業協会「不動産開業支援セミナー」です。今回は、2025年最初のセミナーの様子をリポートします。

 宮崎県宅建業協会が主催する不動産開業セミナーを受講された方からは、「充実した話しを聞けてありがたい」「業界の知り合いを作るきっかけになる」「いろいろ質問できて良かった」など、毎回、喜びのお声をいただいています。無料で行っているセミナーですが、ここから開業に繋がった受講者も多く、宅建業協会としては構成をアップデートしました。

 まず、協会事務局から「知っておきたい開業準備のポイント」をお話ししました。セミナー後のアンケートで、講師の体験談や質問の時間を多く取ってほしいといういくつかの要望を受け、協会事務局からの開業準備のポイント説明、経営形態として法人・個人それぞれのメリット・デメリット、事務所設置や準備資金、免許申請や開業に伴うさまざまな書式についての説明は、全て協会のホームページを活用しながらプレゼンテーションしました。受講者がメモを取り損なっても協会ホームページを確認すれば良く、説明の時間短縮にもなりました。協会事務局では、皆さまからのご質問や書式制作へのアドバイスなど無料で行っております。いつでもお気軽にご相談ください!

 続いてセミナーの目玉、開業体験談です。今回の講師は、「合同会社 グロースワーク」脇本卓哉さん(宮崎市)、「株式会社 ハウスガイド宮崎」の濱田大輔さん(宮崎市)です。

 

 まず、宅建業歴27年の脇本さん。22歳で宮崎市内の不動産会社に入社し、その後不動産業にも繋がるとの思いで建築設計会社で営業の仕事に就きました。脇本さんが強調していたのは、業界の横のつながりの大切さ。ネットが普及している現在でも良い物件の情報があればネットに出す前に知り合いに伝えるそうです。新しく、良い情報を得るには業界はもちろん、さまざまな知り合いを作っておき、知り合った方々との信頼関係を大切にしてほしいと語っていました。開業後は、賃貸・売買・管理など会社の売りをどうするか考えながらHPを工夫することが必要。お客さまからの問い合わせに「知らない」ということがないよう、常に社会情勢にアンテナを張り、法律、税など知識のアップデートも必要だとアドバイスしていました。

 

 続いて濱田さんは、開業後の営業について語りました。宮崎市内の有名不動産会社から独立した濱田さんは、起業した頃、電話が鳴らないことに驚いたそう。周りの方へのあいさつを行っていたのに、「濱田大輔」という人となりや会社名が周知されていないことに気づきました。そこで始めたのが、HPやSNSへの投稿、会社のイメージ戦略、そして自分や会社につながる全てを話しのネタにすること。開業日や会社住所、車のナンバーなど数字にこだわり、会社のイメージカラーを作って営業の際、相手に印象づけできる要素を準備しています。また、お客さまとの話しだけでなくHPでの自社宣伝にも使え、仕事の幅にもつながるため、取れる資格は取っておいたほうがいいとも。「士」が付く資格だとさらに良いそうです。

 最後の質疑応答では、『貸家を持っているが開業の際に金融機関からの融資を受けられるか』『開業の前に不動産業を経験したほうが有利か』『宅建士の資格を取得したが就職か開業か迷っている』『開業予定だが自宅が調整区域のため事務所の場所を探している』『良いHPを作るために必要なこと』『現在、建築業を営んでおり宅建士の資格を取るか考えている。建築業と一緒に営業は可能か』という質問が寄せられました。それぞれ答えが気になりますね!毎回、受講者からの質問には講師のほか、開業支援特別委員会の落合委員長、谷口担当副会長が自らの長い経験から得た答えやアドバイスを行っています。セミナー終了後に受講者がさらに質問をする姿も見られ、運営スタッフが最後まで対応していました。

今回の開業セミナーリポートは、いかがでしたか?

参加は無料ですが内容は値千金、皆さんの疑問や不安解消に大変お役に立ちますよ!協会事務局では開業支援のためのご相談も受け付けています。お気軽にお声かけください。