(一社)宮崎県宅地建物取引業協会

不動産業に挑戦!先輩の声 株式会社ホームスタイルコーポレーション 挟間 洋一氏

公開:2025年1月24日(金)

宮崎県で不動産業を始めたい、興味があるという方へのお役立ちコラム。今回は、宮崎市内に開業した挟間洋一さんをご紹介します。

Q:開業前は、なにをしていましたか?

A:宮崎市内にある老舗の不動産会社で20年ほど勤めていました。その前にも東京で5年ほど不動産業の会社にいました。

Q:不動産業に興味を持ったきっかけは?

A:都会への憧れがあって東京に出たのですが、キラキラした中でも自分の中にしっかりとした土台を持ちたい気持ちがありました。そこで、宅建士の資格を取ろうと挑戦し続けました。ただ、その頃は独学で、生活に追われている状況でした。宮崎にUターン後、まだまだ中途半端ではありましたが、せっかく不動産業の仕事をして、勉強もしてきたので宮崎に帰っても不動産業の仕事を続けたいと思いました。宅建士の資格は宮崎で取りました。

Q:開業の決め手は?

A:宮崎での企業勤めは私にとって素晴らしい経験になりました。上司がこと細かく指導してくれたり、同僚やお客さまにも恵まれたりして。順調に仕事をしていたのですが、20年ほど勤めたころ実家の母に介護が必要になったのです。おそらく、このコラムを読んでる方にも同じような境遇の方がいらっしゃるかもしれませんね。会社勤めをしながら実家のことにも対応する状況になり、お客さまのご要望に100%応えることが難しくなりました。会社にも無理をお願いすることがしばしばあって。その状況に悩んで転職も考え、家族や数名のお客さまにも相談したところ「これまでの経験を生かしたほうが良いのでは?」と起業の勧めがありました。最終的には社長に相談し背中を押していただきましたので決心することができました。今回、開業にあたり周りの人たちの温かさや支えをすごく感じました。なによりお客さま方の後押しがうれしかったです。

Q:思い出深いお取引を教えてください

A:東京で不動産業の仕事をして、初めてのお客さまのことは忘れられません。新婚さんで、賃貸のお客さまでした。そのお客さまも地方から東京に出て来られた方で、物件にご案内するときなどにいろんなお話しをしました。そのお客さまが契約のときに「あなたが担当でよかった」と言ってくださったのです。田舎から東京に出て初めての仕事で、そんな言葉をかけてもらってどんなにうれしかったことか!今でも辛いことがあると思い出すほど、その時の感動が支えになっています。仕事に対する姿勢のもとになっている大事な大事な思い出です。

Q:お仕事をする上で大切にしていることは?

A:お客さまが第一だということです。自分の利益は確かに大切ですが、お客さまが喜んでくださることが一番です。「これでいい」「これくらいでいい」そんな気持ちは持たないこと、お客さまの夢や幸せのために働いているのだという思いを私の中で1本芯に、ブレずに持っています。お客さまへの気配りを忘れず、お客さま第一主義で営業しています。

Q:不動産業のやりがい、目標は?

A:不動産は、お客さまの一生のお買い物だと思います。賃貸にしても、その人の居場所を見つける大事な業務。人が生活していくうえで一番基本となるものに関わることです。夢のお手伝いができ、その上で喜んでいただける仕事をしたいです。今後は、開業の際に支えてくれた人たちの期待にそえるように、私自身も、よりよい不動産業者になれるようにブレずに営業していきたいです。

Q:不動産業に興味のある人へひと言

A:まずは飛び込んでみること。悩むより、やってみなければ分からないです。宅建業協会は横のつながりがしっかりしているし、セミナーや研修制度も充実しています。なにかあれば話しを聞いてくれる人が必ずいます。開業セミナーにも参加してみたらいいと思います。

                                      

 

 

【プロフィール】

挟間 洋一(はざまよういち)

日南市出身。10年ほど前に自宅を建て、庭にフェニックスロベレニー(小型のフェニックス)を植えている。南国をイメージしたレイアウトになっていて芝の手入れをし、きれいにしたい気持ちはおおいにあるのだが、いまは時間がなくてできずにいる。